俺様王子と2℃の恋

「滝本さん、でしたっけ?」

「あぁ、さっきの奴?」

「はい。彼女に伝えて下さいね」

「あ~うん。飛び火しないように気ぃつける」

「じゃなくて」

 二人並んで歩いていたけれど、王宮さんの前に回り込む。彼は左手にカバンを持ち、右手は空の状態だった。