俺様王子と2℃の恋

「心配しすぎだよ」

「だって! 学校も違うのに毎日毎日、」

「時音」

「!(ビクッ)」

「ありがとう」

 ふふ、と笑うと、時音も「負けた」という風に上げていた腰を静かにおろす。どうやら弁当を食べる気になってくれたらしい。

「何かあったら、言ってね?」

「うん、頼りにしてるんだから」

「絶対だよ!」

 パクッと卵焼きを食べる時音。
 ちなみに……この後ホッコリと笑みを浮かべたら、だし巻き卵ということだ。

「ん~美味しい」

「ふふ」

 今日は、だし巻き卵のようだ。