「お前、動揺し過ぎ。俺らって、数日前から付き合ってることになってんだぜ? 今更そんな態度とったら変に思われるだろーが普通にしろ」

「な! 自分はさも平気そうにして……女嫌いが聞いて呆れますね」

「は? 直してやるって大見得切ったのは誰だよ」

「それは――!」

 朝とは打って変わって……というよりも、恋人として自然な私たちを見る周りの目。今まで恋人のふり!と頑張って務めていたけど、やっぱり“事実に勝るものはなし”だ。