「てかさ」

「なんです?」

「いい加減さん付けと敬語やめろよ。俺らタメだろ」

「う、そうなんですけど」

「ついでにこいび――」

「わーわー!!? 大声でそんなこと言わないでください!」

 すると私を見る王宮さんが噴き出すように笑った。体育館裏の時とは違い、形成逆転。今は彼の天下なのだ。