俺様王子と2℃の恋

「王宮さん、顔を上げてください」

「……」

 素直に、ゆっくりと顔をあげる彼。眉をしかめて、なぜだか私よりも辛い顔をしている。

 やったことをそれほどに後悔してるんだろうか……彼女だと、本当に勘違いしたんだろうか……

「(そんなの……)」

 まっぴらごめんだ。