「ごめんって……何ですか」

「…………ごめん」

「……何に」

 何に対する謝罪なの?

「理由、は……」

「……」

 だけど王宮さんは何も言わない。私を見ないまま私の顔に手を伸ばし、垂れたジュースを指で拭った。