「(よし!)」

 決意を新たに、再び王宮さんを見る。すると彼はまだ、ワタワタしている様子だった。

「取りあえず水飲めよ」

 とか、あのイケメン顔でジュースを勧めてくる。過保護を通り越して親のようにも見えた。

 あ、そう言えばさっきの背中ポンポンといい……まさか王宮さんって包容力がかなりあるんじゃ……

 王宮お母さん?

「……フフ」

「……なんだよ」

「ふふふ、いーえ。なんでも」

 思わず笑みが零れる。

 だけど、

「……」

「ん? 王宮さん?」

 その時だった――