「で」

「……は、はぃ」

 は! 危ない危ない……少しウトウトしかけてしまった……。

 今日も質問攻めとかでなんやかんや疲れていたし、ベッドの上でもあるし、睡魔がくるには今はベスト条件過ぎる。

 目を覚まそうと、王宮さんの眩しいイケメン顔を見ることにした。

 のだけど……

「――へ?」

「……なんだよ」

 もしかしたら熱でもあるのでは?と思ってしまうくらいには紅潮している頬。それは私ではなく、私を抱きしめている王宮さんの顔に浮かんでいた。