「掛下、お前もう帰れ」

「え!? 今来たばっかりなのに!?」

「アパートのすぐ近くにある自販機に行ってた間にこの有様にしたお前に言われたかねーよ! こいつは俺が送っていくし、お前がいると何か面倒だから」

「ひどい!!」

 だけどブーブー言う三里さんを無理やり外へ連れて行き、カギを締める。あ、本当に追い出した。

「い、いいんですか?」

「いんだよ。あいついっつもこんな感じ……ってか、お前は大丈夫か?」

 部屋に戻ってきてそういう王宮さん。対面して座るのかと思いきや、未だベッドの端で小さくなっている私を再び抱きしめる。