けども、三里さんはビクとも動かない。一ミリも動かない。

 そればかりか、


 グッ


「な!?」

 三里さんが、更に力を掛けてきた。私の足の間に三里さんの片足が入り、抵抗していた両腕もいつの間にか頭の上で一つにさせられている。

 うわ、本当に嫌だこの体勢!!

「ごめん俺サッカー部だから!」

「そ、そういうことじゃないです!」