** 華side **
成とあたしは、原っぱで色羽が来るのを待っていた。
「自分から言い出したくせに来ないなぁ。部活でなんかあったんかな?」
そう言って成は、色羽のケータイに電話をかけているけど、留守電になっていて繋がらない。
「もう7時近いね……」
「約束忘れてんのかな?そんなアホじゃないよな。華、家で待つか?」
「うーん。ここで、もうちょっと待ってみない?」
「あぁ、そーだな」
色羽が約束守らないなんて、珍しい。
いままで一度だって約束破ったことなんて……。
――ピリリリリ……。
そのとき、あたしのケータイが鳴った。



![春、さくら、君を想うナミダ。[完]](https://www.no-ichigo.jp/img/issuedProduct/10560-750.jpg?t=1495684634)