あたしが体育館裏の方に行くと、嫌な予感は的中した。
砂歩は、見た目からして気の強そうな女子たち数人に囲まれていた。
「調子乗んなよっ。あ?」
そう言って、ひとりの女子が砂歩の胸元を思い切り押した。
「なにすんのっ!?」
強い口調で砂歩は、彼女たちをにらみつけた。
ど、どうしよう……砂歩のこと助けなきゃ。
「いい気になってると、痛い目に遭うってわかんねーのかよ」
もぉーなんなの、あの子たち。ちょー怖いよぉ。
人数も多いし、圧倒的に負ける気しかしない。
でも砂歩のこと、このままほっとけない。
「成くんと付き合ってることが、そんなにうらやましいわけ?」
「は?なんなの?おまえ。つーか性格悪すぎじゃね?」
「性格悪いって、どっちがよ?」
「あ?」
「うらやましいんでしょ。あんたたちさ、前に華の悪口とかも言ってたよね?わざと聞こえるように」
「華?あぁ、アイツね。アイツも調子乗ってるみたいだからさ。そのうちボコろっかなって」
ヒーーー!怖いっ!
なんなの!あの子たちー!
あたしのことボコるって……!



![春、さくら、君を想うナミダ。[完]](https://www.no-ichigo.jp/img/issuedProduct/10560-750.jpg?t=1495684634)