初恋Daysーあの場所で、また逢えたなら


そのあと、しばらくして戻ってきた色羽と看板を塗る作業をしていた。



窓の外は、日が暮れて薄暗くなっていた。



クラスメートたちも、ちらほら帰り始めていることに気づく。



「ねぇ、色羽。今日はここまでにしよっか?」



「そーだな」



教室の中では、成が男子たちとふざけて、雪女の格好をしていた。



似合ってるし。なんか笑える。



「成、雪女やんの?」



あたしの隣にいた色羽が、成に聞いた。



「いーや。ちょっと衣装があったから着てみただけ」



「ふーん。すげぇ似合ってんぞ」



「色羽も着てみろって。髪の長いカツラつけて」



「やだよ」



成たちに無理やり雪女の格好をさせられてる色羽を見て、あたしも思わず笑ってしまう。



何気なく砂歩の席を見ると、砂歩のカバンがまだ置いてあることに気づく。



まだ帰ってなかったんだ。



だけど、どこにいるんだろう?



さっきからずっと、砂歩の姿を見ていない。