――17歳、夏の終わり。 なぜだろう。 何とも言えない寂しさが込み上げてくる。 これが、3人で見る最後の花火になるかもしれない……。 なぜかわからないけど、そんな気がした。 そんなはずないって思うのに。 俺たちは、これからもずっと一緒だって、 そう思うのに……。 夜空の花火があまりにもきれいで、 それと同時に切なくもあって 最後にたくさんの花火が一気に打ち上げられた時、 俺は……涙が出そうだった。