ーーーーー 私は家のベッドに横になりながらさっきのことを考えていた。 『日曜日10時から、あけとけ。 …連れていくところがある。』 家まで送ってくれた明日翔はそう言って来た道を帰っていった。 連れていくって…どこだろう。 全く見当がつかない。 そもそも知り合って日が浅すぎる。 そんな男に、しかも暴走族の総長にこんなに心を許してしまっているなんて。 「なにがあるか、わかんないものね。」 つい数日前は、全く考えもしなかった。