この世のものとは思えないかっこよさ…。



一人占め出来てるのが本当に幸せ…。



「うまい!!」

「よかった!!」

「本当にごめんね?」

「何が?」

「いてほしい時にいないでしょ?」
 
「そうだけど…。でもこうして埋め合わせしてくれるもん。」

「今年はもっと莉里との時間が増えるかな?」



増えるよ。



増えなくても莉里はこうして隼人と入れるだけで満足だもん…。



「じゃあ頑張って学園長落としてね?」

「うん。莉里ともっと一緒にいたいから頑張るよ。」

「それじゃあケーキはもう終わり。」

「おいで。」



こんなに幸せでいいのでしょうか…。



莉里だけの隼人にしちゃっていいのでしょうか?



「大好きだよ莉里。」

「莉里も隼人が大好き!!ずっと一緒にいようね?」

「当たり前でしょ。」



来年もこうして隼人にバレンタインケーキを渡したい。



この先の人生でずっと隼人とバレンタインと過ごしたい。



だから、隼人が無事に高校に行けますように!!