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「まさかあの瀬名くんに、季沙を差し置いてまで行かなきゃならない用事があるなんてねえ」
右側を歩くはなちゃんが腕を組みながら怪訝そうに、それでいて少しおもしろがっているふうに唸った。
放課後をこうして彼女と過ごすのは本当に久しぶりだ。
いつもは、たくさんの友達とかわりばんこに遊びにいったり、大学生の彼氏とデートに出かけたり、塾に行ってまじめに勉強したりしている多忙な女の子だから、わたしがその貴重な時間をもらえるなんてすごく嬉しい。
でも素直にそう伝えたら、「逆でしょ」と言われてしまった。
いつも季沙のほうが瀬名くんに連れ去られちゃってるんだ、って。
「おもしろかったもんねー、こないだの。なに言われるのかと思っちゃった。瀬名くんってほんとに季沙の保護者だよね」
「それはお願いだから掘り返さないで!」
2月にいくつかいっしょに帰れない日があるというのは事前にこうちゃんから聞いていたので、わたしとしては、ひとりで帰る気マンマンだったのだけど。
なんとその初日、彼は放課後わざわざウチのクラスにやってきて、はなちゃんのところまでわたしを連れていくと、「生野さんに季沙のこと頼んでいい?」とビックリ発言をしたのだった。
「まさかあの瀬名くんに、季沙を差し置いてまで行かなきゃならない用事があるなんてねえ」
右側を歩くはなちゃんが腕を組みながら怪訝そうに、それでいて少しおもしろがっているふうに唸った。
放課後をこうして彼女と過ごすのは本当に久しぶりだ。
いつもは、たくさんの友達とかわりばんこに遊びにいったり、大学生の彼氏とデートに出かけたり、塾に行ってまじめに勉強したりしている多忙な女の子だから、わたしがその貴重な時間をもらえるなんてすごく嬉しい。
でも素直にそう伝えたら、「逆でしょ」と言われてしまった。
いつも季沙のほうが瀬名くんに連れ去られちゃってるんだ、って。
「おもしろかったもんねー、こないだの。なに言われるのかと思っちゃった。瀬名くんってほんとに季沙の保護者だよね」
「それはお願いだから掘り返さないで!」
2月にいくつかいっしょに帰れない日があるというのは事前にこうちゃんから聞いていたので、わたしとしては、ひとりで帰る気マンマンだったのだけど。
なんとその初日、彼は放課後わざわざウチのクラスにやってきて、はなちゃんのところまでわたしを連れていくと、「生野さんに季沙のこと頼んでいい?」とビックリ発言をしたのだった。



