こうちゃんはマグカップに少しだけ残っていたホットココアを飲み干すと、いちばん近くの用紙をすっと引き寄せ、静かに視線を落とした。
すごく、真剣に読むんだな。
あんまり真剣な横顔を眺めていたら、なぜか不安になって、身を寄せてのぞき見してみる。
ゴシック体の文字はどこか機械的だった。
綴られた文章は、想像よりも遥かに堅苦しい感じがした。
用紙4枚を4人で、ルーレットみたいにして時計回りにまわし読みする。
わたしもこうちゃんが読んでいるのを横からチラチラと見たりした。
でもなんだか見てはいけないものを見ている気になるよ。
これは最高機密文書なんじゃないかとさえ思えてきてしまう。
あの少年たちは何者なのか。楽曲は誰が制作しているのか。いくつくらいなのか。どういった姿勢で活動をしているのか。
よければ、うちからレコードを出してみないか。
少しずつ言葉は違えど、どの用紙も書いてある内容はほとんど同じだ。



