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「初詣行かね?」
と、アキくんから電話がかかってきたのは、対バンからすぐ翌日の12月30日のことだった。
「季沙と行くからいい」
抱えているギー子さんを鳴らすのをやめないまま、こうちゃんが考えるそぶりすら見せずに即答する。
「それは毎年のやつだろ! また別で行けよ。なあ季沙?」
こうちゃんがすぐさまスピーカーホンにしたことも、わたしがこうちゃんの部屋にいることも、アキくんには全部お見通しだったみたいだ。
いきなり呼びかけられたから変な声が出てしまった。
「カウントダウンしようぜ」
「夜中? 補導される」
「センセーもケーサツも正月くらい大目に見てくれるわ! なあ、いいだろ?」
「えー……3人で?」
こうちゃんが少し手を止め、心底めんどいって顔をする。
だけどこれは結局アキくんに丸めこまれるパターンだろうなと思った。
こうちゃんとアキくんの出会いは中学2年生のときで、同じクラスになったのがきっかけ。らしい。
というのも、わたしは離れたクラスにいて、ふたりはいつのまにやら友達になっていたから、詳しい経緯はよく知らないのだ。
最初はすごくびっくりしたんだよ!
入学当初からカッコイイと騒がれていた有名人の“半田彰人くん”と、どちらかと言わずともとても控えめなこうちゃんが、校内でいっしょに行動しているなんて夢にも思わないもん。
ちぐはぐコンビに見えるふたりは、別々の高校に進学したいまでも大の仲良しだ。
そう言うとこうちゃんに不服そうな顔をされるけど。
それでも、こうちゃんがアキくんを唯一無二の存在として大切に思っていること、口にしなくても伝わってくるよ。
「初詣行かね?」
と、アキくんから電話がかかってきたのは、対バンからすぐ翌日の12月30日のことだった。
「季沙と行くからいい」
抱えているギー子さんを鳴らすのをやめないまま、こうちゃんが考えるそぶりすら見せずに即答する。
「それは毎年のやつだろ! また別で行けよ。なあ季沙?」
こうちゃんがすぐさまスピーカーホンにしたことも、わたしがこうちゃんの部屋にいることも、アキくんには全部お見通しだったみたいだ。
いきなり呼びかけられたから変な声が出てしまった。
「カウントダウンしようぜ」
「夜中? 補導される」
「センセーもケーサツも正月くらい大目に見てくれるわ! なあ、いいだろ?」
「えー……3人で?」
こうちゃんが少し手を止め、心底めんどいって顔をする。
だけどこれは結局アキくんに丸めこまれるパターンだろうなと思った。
こうちゃんとアキくんの出会いは中学2年生のときで、同じクラスになったのがきっかけ。らしい。
というのも、わたしは離れたクラスにいて、ふたりはいつのまにやら友達になっていたから、詳しい経緯はよく知らないのだ。
最初はすごくびっくりしたんだよ!
入学当初からカッコイイと騒がれていた有名人の“半田彰人くん”と、どちらかと言わずともとても控えめなこうちゃんが、校内でいっしょに行動しているなんて夢にも思わないもん。
ちぐはぐコンビに見えるふたりは、別々の高校に進学したいまでも大の仲良しだ。
そう言うとこうちゃんに不服そうな顔をされるけど。
それでも、こうちゃんがアキくんを唯一無二の存在として大切に思っていること、口にしなくても伝わってくるよ。



