いま、手を伸ばせば簡単に届いてしまう小さなステージに立っている彼らは、これからもっと大きな舞台に立ち、想像もできないような広い景色を見ていくんだ。
そう、わたしとはまるで、別の世界に住む存在になって。
理由のわからない涙が落ちてしょうがなかった。
こうちゃんと目が合い、困った顔をされる。
“強制連行”の4文字が頭に浮かんだので、あわてて拭ったけど、もうどうにも止まらなかった。
だって、衣美梨ちゃんも、はなちゃんも泣いている。
みちるちゃんだって涙ぐんでいる。
これは、一夜限りのスペシャルライブ。
こんなにかけがえのない、幸福な夜、きっともう二度と訪れない。
だから、目に焼きつけておこう。
心の真ん中に刻みつけておこう。
わたし、“あまいたまごやき”の4人が、とても大好きだよ。
みんなが途方もないほど遠い存在になって、どんなに手を伸ばしても届くことのないステージに立つ未来がやってきても。
わたしの胸にあるこの気持ちだけはひとつも変わらないで、きっと、ずっと、永遠に輝き続けるのだろう。



