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「相川さんって5組の瀬名と別れたってホント?」
選択授業の日本史、席替えで新たに隣の席になった男子に、いきなり声をかけられた。
「わ……か?」
れた、とは。
「あ、おれ1組の木原。自己紹介もナシに急にごめんな」
「いえ! あの、2組の相川です」
「わはは、知ってるよー! だから話しかけてんの」
木原くん、のことならわたしももちろん知っている。
世界史と日本史に分かれ、1組と2組の合同で受けている授業。
わたしと同じ日本史を選択して、週に3回は同じ教室で勉強しているというのに、さすがに名前を知らないわけないよ。
それに木原くんってけっこう目立つんだ。
なんというか、簡潔に言えばアキくんみたいなムードメーカー的存在で、授業中も積極的に発言したりするタイプだから。
「こうちゃん……瀬名洸介くんとは、別れるもなにも、つきあってすらないよ」
「あれ、やっぱそーなの? そこんとこ、いろいろと情報が交錯しててわかんなかったんだよなー」
「うん……。家が隣どうしの幼なじみだから、よく間違われるんだけど」
へーすげえ、
とつぶやき、木原くんはあまり似合わない可愛らしいキャラクターのシャーペンをくるりと指先でまわした。
妹のやつパクってきたんだ、といたずらに笑う。
「おれさ、相川さんのことけっこういいなーって思ってて」
「……は、」
「覚えてないと思うけど、まだ出席番号順だったいっちゃん最初の授業で、教科書見せてくれたっしょ」
「相川さんって5組の瀬名と別れたってホント?」
選択授業の日本史、席替えで新たに隣の席になった男子に、いきなり声をかけられた。
「わ……か?」
れた、とは。
「あ、おれ1組の木原。自己紹介もナシに急にごめんな」
「いえ! あの、2組の相川です」
「わはは、知ってるよー! だから話しかけてんの」
木原くん、のことならわたしももちろん知っている。
世界史と日本史に分かれ、1組と2組の合同で受けている授業。
わたしと同じ日本史を選択して、週に3回は同じ教室で勉強しているというのに、さすがに名前を知らないわけないよ。
それに木原くんってけっこう目立つんだ。
なんというか、簡潔に言えばアキくんみたいなムードメーカー的存在で、授業中も積極的に発言したりするタイプだから。
「こうちゃん……瀬名洸介くんとは、別れるもなにも、つきあってすらないよ」
「あれ、やっぱそーなの? そこんとこ、いろいろと情報が交錯しててわかんなかったんだよなー」
「うん……。家が隣どうしの幼なじみだから、よく間違われるんだけど」
へーすげえ、
とつぶやき、木原くんはあまり似合わない可愛らしいキャラクターのシャーペンをくるりと指先でまわした。
妹のやつパクってきたんだ、といたずらに笑う。
「おれさ、相川さんのことけっこういいなーって思ってて」
「……は、」
「覚えてないと思うけど、まだ出席番号順だったいっちゃん最初の授業で、教科書見せてくれたっしょ」



