グッバイ・メロディー



「ぬああああ……!!」


ベッドで足をバタバタしてみても状況はなにも変わらないわけで、むしろ次の瞬間にはしんと静まり返った部屋がむなしい。

情けなくじわっと涙がにじんだら、顔をうずめている枕が少し濡れた。


あのカーテンを引いて、窓を開け放ち、こうちゃん、って大きな声で呼びかけたい。


そうすればきっと彼はすぐに気づいて、同じように窓を開けると、いつもの眠たそうな顔を見せてくれるだろう。

どうしたの、とのんびり言ってくれるだろう。


だけどいまはこんなに簡単なことができない。

数十センチむこうにある窓が、果てしなく遠い。


やっぱり幼なじみのままのほうがよかった?

こんな気持ち、気づかないほうがよかった?


重たすぎる心をひとりでは支えていられず、インターネットで『幼なじみ 好き』と検索してみる。


もしかしたらどこかに答えが書いてあるかもしれない。

同じような悩みを持った誰かが、助けてくれるかもしれない。


「んん……!?」


思わず、体を起こす。

何度目かのスクロールの先でヒットしたのは、“幼なじみとの恋愛”を題材にした漫画タイトルをまとめたサイトだった。