「季沙も洸介にプレゼントあるんでしょうね?」
「あ、ありません……」
「ばか! 帰りに絶対買ってきなさい!」
でもクリスマスはサンタさんが来てくれるから、プレゼント交換はしないでおこうねって、小さいころ約束していたんだ。
かわりにサンタさんにもらったもの見せあいっこしようね、って。
だから約束を破ったこうちゃんのほうが悪い。
だけど、高校生になったわたしのもとに、サンタさんはもう欲しいものを運んではくれなくなった。
こうちゃんのところにもきっともう来てくれていないのだろう。
だから、プレゼントをくれたの?
いまはこうちゃんがサンタさんなの?
しょうもないことばかり考えていたらとっくに家を出る時間を過ぎていて、2年生の2学期の最終日にして、数分でもはじめての遅刻をしてしまった。
こうちゃんは待っていてくれなかった。
連絡もくれなかった。
いままでわたしがこうちゃんのお世話をしていると思っていたけど、本当はわたしのほうが、こうちゃんがいないとダメダメなのかもしれない。



