グッバイ・メロディー



法事が済むとそのまま食事会になった。

こうちゃんの親戚はもちろんのこと、わたしの家族もいつもおじゃまさせてもらっているし、直おじちゃんの友達なんかもチラホラいる。


端っこでこうちゃんといっしょにお寿司を食べていると、直おじちゃんのお兄さん、つまりこうちゃんにとっての伯父さんが、ビールを片手にドカドカやって来た。


「洸介、季沙ちゃん、久しぶりだなあ」


最後に会ったのは三回忌のときだったから、わたしは4年ぶりだ。


「季沙ちゃんももう高校生か。そらそうだな、洸介と同い年なんだから」


伯父さんが感心したように言う。


前に会ったときよりもちょっとふっくらした気がする伯父さんは、見た目も中身も直おじちゃんとはあまり似ていない。

豪快に笑うし、声も大きいし。
なにより、よくしゃべる。


「べっぴんに育ったなあ」

「いやいや、そんなことないですっ」


恥ずかしいからこうちゃんの前でそういうことを言わないでほしいよ。


案の定、伯父さんから同意を求められると、こうちゃんはちょいっと頭を下げただけで、涼しい顔をして麦茶に口をつけた。

なんで、そんなになににも動じないわけ。