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自分が世界でいちばんの幸せものだと思えるから、10月9日が1年のなかでいちばん好き。
日付が変わった瞬間、どこから取り出してきたのかわからないクラッカーをこうちゃんがパーンと鳴らしてくれたところから、今年の誕生日は始まった。
ものすごく真剣に紐を引っぱるから、こちらもものすごく笑ってしまった。
そしたらちょっと、ムッとされたけど。
ちょうどの時間も、数分遅れでも、朝になっても、たくさんの人からたくさんのメッセージがスマホにポコポコ届いて本当にうれしかった。
あんまりうれしくて、隣で熟睡するこうちゃんをたたき起こして、朝一番にベッドの上でいっしょに読んだ。
夢中になりすぎて遅刻寸前だったのはバースデー特権として許してほしい。
「これから、瀬名くん?」
ひとつの箱に一文字ずつ『HAPPY BIRTHDAY』と書いた、合計13個ものお菓子をくれたはなちゃんが、帰り支度をしながらボブの髪を軽やかに揺らす。
「うん、いっしょにプレゼント買いに行くんだって」
「いいねー。楽しんどいで」
10月9日だけは絶対になんの予定も入れない、
と、こうちゃんは事前に各方面にお願いしてくれていたらしい。
たぶん、夏祭りの件がかなり尾を引いている。
たしかにちょっと、いや相当、すねすぎてしまったような気もする。
自分が世界でいちばんの幸せものだと思えるから、10月9日が1年のなかでいちばん好き。
日付が変わった瞬間、どこから取り出してきたのかわからないクラッカーをこうちゃんがパーンと鳴らしてくれたところから、今年の誕生日は始まった。
ものすごく真剣に紐を引っぱるから、こちらもものすごく笑ってしまった。
そしたらちょっと、ムッとされたけど。
ちょうどの時間も、数分遅れでも、朝になっても、たくさんの人からたくさんのメッセージがスマホにポコポコ届いて本当にうれしかった。
あんまりうれしくて、隣で熟睡するこうちゃんをたたき起こして、朝一番にベッドの上でいっしょに読んだ。
夢中になりすぎて遅刻寸前だったのはバースデー特権として許してほしい。
「これから、瀬名くん?」
ひとつの箱に一文字ずつ『HAPPY BIRTHDAY』と書いた、合計13個ものお菓子をくれたはなちゃんが、帰り支度をしながらボブの髪を軽やかに揺らす。
「うん、いっしょにプレゼント買いに行くんだって」
「いいねー。楽しんどいで」
10月9日だけは絶対になんの予定も入れない、
と、こうちゃんは事前に各方面にお願いしてくれていたらしい。
たぶん、夏祭りの件がかなり尾を引いている。
たしかにちょっと、いや相当、すねすぎてしまったような気もする。



