いったいどんな表情を浮かべながら言ったの?
いまみちるちゃんは、なにを思っているの?
アキくんがこれから歩んでいく道の上に、みちるちゃんは、自分の姿をいっしょに思い浮かべてる?
それとも……。
「あ、ねえ、あそこ、飛騨牛の串焼きだってー! あとで食べにいこうよ。お姉さんが奢ったげるからさ!」
みちるちゃんはいつも、いつでも、笑っている。
本当にきれいな横顔をしているの。
すっと通った鼻筋。ハッキリした色のアイメイク。完璧なフェイスラインを際立たせるショートヘア。耳たぶにぶら下がるいくつものシルバー。折れてしまいそうに儚げな細い首筋。
ずり落ちたTシャツの隙間からのぞく、小さな、鍵穴のような絵。
「……みちるちゃん、タトゥー入ってるの、知らなかった」
ぽつりとつぶやくと、彼女はめずらしくはっとしたように目を見開き、慌ててTシャツを羽織り直した。



