グッバイ・メロディー



「うん。いっしょに寝る日は朝までここにいることもあるよ」

「え」

「え?」

「いや、べつに。さすが異次元だなあ……と思って」


濡れた髪はいつにもまして深い漆黒に染まり、その整った顔をさらに美しく映し出した。

陶器のようにきめ細かい、真白な肌は、つくりものみたいにきれい。


顔立ち自体はアキくんとよく似ているけど、ふたりの美しさって、少し種類が違っているように思う。


「洸介さんってちょっと変わってますよね」

「えっ、やっぱりそう思う? わたしもずっとそう思ってるの……」


意外そうに目を開いたヒロくんがちっちゃく声を出して笑った。

こういうふうに笑っているところ、もしかしたらはじめて見たかもしれない。びっくりした。


笑うと年相応になるんだな。
目元がくしゅっとしてかわいいの。

あんまりめずらしくて、中学生の男の子相手に、ちょっとどぎまぎしてしまった。