そうこうしていたら、アキくんとヒロくんが順番に起きてきた。
ふたりとも一定時間ぽけっとしたあとで、突然スイッチがオンになったかのようにいきなりシャキッと動きはじめる。
その所作ひとつひとつがまったく同じなのがまたおかしくて、こっそり笑ってしまった。
「おはよ」
こうちゃんがコップに一杯ずつの水をふたりに手渡す。
メッチャ寝てたわ、と鼻声で言うアキくんと、無言のまま夢中で水分補給するヒロくんが、こうちゃんの傍らに佇んでいる見慣れないアコギに同時に気づいて、同時に驚いた。
事の経緯を説明すると、アキくんがそりゃもう大興奮で「清枝さんカッケー!」と騒ぎたおして。
「あー、起きときゃよかったぜ!」
「朝からうるせーな」
ヒロくんが超絶イヤな顔をして、トシくんがくすくす笑っているという、お決まりの光景だ。
いつもの、あまいたまごやき。
「なあ、このまま朝日見にいかねえ?」
いまのいままで寝ていたとは思えないくらいのハイテンションで、アキくんがそんなことを言った。
こうちゃんはすぐさまヤダって顔をしたけど、アキくんがアコギを指さして屈託なく笑ったのを見て、きっとまた結局丸めこまれてしまうんだろうって思った。
「そいつ連れてさ!」



