傷を負った私を助けたのはヤクザでした。【完】







百「あ、あなたでしょう。藤井組を…玲真を、殺そうとしたのは」







鷹「だから?」







未だに刀を磨く手を止めない男の人。





この人が一番偉い人なのだろう…。







百「貴女の目的はなんなの!もう、藤井組に手を出さないでほしい…です。」







重い空気にやられ、だんだん語尾が小さくなるあたし。







鷹「ここまでどうやってきた?ここ、屋敷の周りは誰も近づけないはずだ」








百「あたしが今、質問して…ッ」







最後まで言わせてくれなかった。






ううん、言えなかった。








トップであろう男の人が磨いていたギラギラ光る刀をあたしの首に向けてきたから。










鷹「ここまで、誘導してくれたやつ…いたんだろう?」







低音ボイスが嫌なドキドキ感を与えてくる。






あたしに刃を向けている男の横であたしに1秒たりとも視線を逸らさないお母さん。






百「貴方の…目、的はなに…」





必死で出した声は小さかった。





その声に目を開いたのは男の人ではなくあたしのお母さんだった。