傷を負った私を助けたのはヤクザでした。【完】






誰だろうこの人。





本当に玲真なの?






やっぱり…あたしには、来るべきところでは無かったのかもしれない。






誠人さんの言ってた覚悟はこういうこと。






あんなに最近まで笑っていたり拗ねていたりした人が今、こんな姿になるなんて…思わないよ。







だってあたし…一般人だもん…。








こんなの…知らないよ…。







「百合ちゃん…」









ビクッと体が上下した。





振り向くと、そこには流星さんと頭に包帯ぐるぐる巻の永太さんが立っていた。







永「やっぱり来てよかった。」





困ったように笑う永太さん。







流「泣いてると思って。こんな重いとこ、普通は入らないしね…」






泣いてる…。






言われてから気づいた。






あたしの頬が濡れていることを。







泣いてるのを隠すために俯き、手で拭るけど止まらない。







永「鬼畜だよなあ、組長も。」





あたしの元へ来て頭をポンと乗せ、小さく笑っていた。