傷を負った私を助けたのはヤクザでした。【完】





そして小さくついて行きなさいと言い病室を出て行った。




そのあと私もついて行った。








病院の中は、バタバタと看護師の人や医師が私たちを追い抜きながらなにやら専門用語を言っている。





エレベータに乗るとさっきまで居なかった黒い服を着たガタイの良い人が私たちの周りに立った。





ドクンドクンと嫌な胸の音が鳴る。






すると麗華さんがあたしの肩に手を置いた。







麗「大丈夫、大丈夫」






既に目の周りが赤い麗華さんがあたしを見て心配してくれたのか、そんな言葉をくれた。






しかし、その言葉は麗華さん自身に暗示しているようにも思えた。









エレベータが止まり、二人の一歩後ろで歩きながら少し見慣れない廊下を歩くと扉の前で二人は止まった。





扉にはICUと書かれていた。






百「…ICU」







体全身に電気が帯びた気がした。







誠「我々は此処で待っているから、会ってきなさい」








あたしが一人で?






こんな重い所に?






あたしは、看護師さんに誘導されながら重い足を動かし中へと足を進めた。





「こちらです」






看護師さんの目の前には沢山の管で繋がれたあの見慣れた姿が。





ピッピッピッ





看護師さんがどこかへ行き、取り残されたあたし。





無機質音だけがあたしの耳に届く。