傷を負った私を助けたのはヤクザでした。【完】






男「これ、開けてみろ」






そう言って布に包まれた何かを渡された。







それを手渡され静かに開けた。




カシャン…






百「ヒッ…」





体を縮ませその場に崩れ落ちた。




「百合さん!どうしましたか!!」





見張りの人が病室の扉の奥から聞こえる。





でもあたしは落としたそれを見て声が出なかった。







男「すみません、手を滑らせて花瓶をうっかり落としてしまいました。」







男が出した声はあたしの声と同じ声色だった。




「お、お怪我はございませんか!!」







男「いえ、大丈夫です。すみません…」






男はあたしの代わりに応答しながらあたしが落とした包丁を持ちあたしの首に当ててきた。