傷を負った私を助けたのはヤクザでした。【完】




車で屋敷に向かっている途中、百合が俺に言った。




「ほんとにあたしでいいの…?」





「何故だ?」





「あ…だってほら、あたし流星さんや永太さんを散々振り回したし…迷惑かけたから…」






だんだん声が小さくなる百合。





「別にいい。気を使われて死ぬよりは」






「しっ…!?」




百合は俺を見ながら口をあんぐり開けている。





「それに迷惑かけられたなんて思ったことない」





「…少しも?」





「あぁ、だから安心しろ。」




そう言って頭をぐしゃぐしゃと撫で回した。



「玲真…あともうひとつ、聞きたいことっていうか…お願いといいますか…」





俯きながら遠慮がちに言う百合。





「また、あのBARに行けるよね…?」