傷を負った私を助けたのはヤクザでした。【完】





コンコンとノックがした。





仕事だ。




体の怠さはまだ残っている。





時間を見ると9時。





3時間寝たのか…。




ベットから起き上がり部屋の扉を開けると流星が立っていた。




「お前っ…なんだその顔…」





顔?





なにかついてるか?




「何の用だ、仕事か」





「あ、あぁ。10時から会議だ。」




顔を歪ませながら言う流星。




「だけど、もう行かせた」





「…は?」





「次の会合は夜だ。お前は寝ろ。じゃあな」





バタンっと言って閉められた扉。





俺はそのまま、またベットに戻り倒れ込んだ。





「百合…」






名前を呼ぶだけで愛しいなんて感じる。





俺の言葉は俺の部屋の中で静かに消えていった。