傷を負った私を助けたのはヤクザでした。【完】





流星の言葉で3人の中に沈黙が流れた。




知ってる。





このままだと、百合に会う前に誰かが倒れると。




ペースをあげるとさらに。





「…そんなん、俺は承知でついてるし秘書だし。覚悟はしてるわ」




はぁ、とため息混じりに言葉を吐き捨てた永太。






「永太っ…」





「お前は違うのか?」




流星の言葉を重ねて言う永太。





「まぁ、玲真のおかげで最近は全然女のコと遊べねえけどなあ?」



嫌味ったらしく言う永太。




「2人ともすまねえ…」





「別に俺は謝られることはしてねえよっ!」





そう言って、永太は一足先に玄関へ向かった。




「秘書のプライドってやつか?ああいうやつが1番脆いって分かってんだろ?玲真。」




振り返った流星が俺を睨む。





流星の顔は少し…悲しみが含まれていた。




「永太から女を取ったお前に永太は何を求めてるんだろうな?」