傷を負った私を助けたのはヤクザでした。【完】



15時、俺と七音は鈴木家に行った。




バキッと頬に痛みがあり、少しヨロけた。




それは家にあがらせてもらってから、数分後の事だった。




「お前、それでも次期組長か?」





「はい」





「藤井組に捨てられた鈴木組?とんだ恥を娘にかかせおって…。ざけんじゃねえ!」





俺の胸倉を掴み、凄い形相で怒鳴る鈴木組組長。




「パパ!!やめてよ!」



俺と組長の間に入ろうとする七音。





「お前はあっちへ行け!」




七音を吹き飛ばす組長。






「七音」







「もうお前に七音を呼ぶ権利はねえ。お前が七音を捨てた事…後悔させてやるから覚えてろよクソが。二度と七音と会うな。藤井組とは縁を切ってやる。」





ガッと胸倉を離し、出ていこうとする組長。





「玲真…大丈夫?」




すぐさま俺の元へ来る七音。



「七音!!」




組長の怒鳴り声にビクンと体を上下する七音。



「俺は大丈夫だ。七音、ごめんな。」