傷を負った私を助けたのはヤクザでした。【完】





「すまない…」



離婚することも含め、今までしてきた俺の我儘を許してとは言わない。




ただただ、俺は謝ることしか出来ない。







「そんな顔で謝らないでよ。玲真には、幸せになって欲しいから情報あげたんだもの。」




こんなの、予想してたに決まってるじゃない。なんて震え声で言われると凄い胸が痛い。




俺に背中を向け、そっぽを向いた七音の今の精一杯の強がりか。




その小さな背中を誰かに抱きしめて欲しい。





俺じゃない誰かに。





すまなかった…ありがとう。と心の中で言った。




お前に、素敵なやつ現れることを祈る。




俺はその場を去った。





「玲真、…好き」




うずくまった彼女からの小さな声は俺には届かなかった。