傷を負った私を助けたのはヤクザでした。【完】




なんで、七音はそんなに強いんだろうか。





いや、俺が弱いのか。





「俺は、もう良いんだ」





これがいま俺ができる精一杯の抵抗だった。




「助けてあげて…百合ちゃんを」



その言葉に揺れる心。




心の奥底にある想いが出てきてしまいそう。




「私、今幸せだから。ここに来れたおかげだよ?玲真のおかげ。だから…玲真も自分の気持ちに素直になって…?」






「七音…」





「いい歳してなんだそのウジウジさは。それでも藤井組次期組長か?不安しかないな。」





「貴方に似てるわねえ。ふふ」




バッと後ろを見ると親父とババアがいた。





この様子じゃ、既に話はついていたようだ。





七音に全部やられた。