なんで、七音はそんなに強いんだろうか。
いや、俺が弱いのか。
「俺は、もう良いんだ」
これがいま俺ができる精一杯の抵抗だった。
「助けてあげて…百合ちゃんを」
その言葉に揺れる心。
心の奥底にある想いが出てきてしまいそう。
「私、今幸せだから。ここに来れたおかげだよ?玲真のおかげ。だから…玲真も自分の気持ちに素直になって…?」
「七音…」
「いい歳してなんだそのウジウジさは。それでも藤井組次期組長か?不安しかないな。」
「貴方に似てるわねえ。ふふ」
バッと後ろを見ると親父とババアがいた。
この様子じゃ、既に話はついていたようだ。
七音に全部やられた。


