「っ…なにしてんだよ、百合」 一瞬のできごとだった。 あたしの目の前に刃物の姿があらわになった。 あたしの手を包み込む大きな手。 あたしはこの手の主を知っている。 見上げるとここに来るはずのない彼がいた。 息が凄い切れてる。 まだ治ってない痛々しい傷。 あぁ、なんで。 なんであなたがあたしの目の前に立っているの…。 頬に涙が伝った。 百「っ…玲…真」