声を落とした苺花。 涼音は落ち着いて返すが、苺花は微かに首を横に振った。 「やだよ」 「……苺花」 「やだ。一緒にいる」 苺花の声が、昨日の自分のように泣きそうに震えている。 (護るとか護らないとかじゃない――んだ)