「涼音―っ、帰ろー」 「うん」 今日は職員会議とやらで部活はなし。 HRが終わり次第帰宅だった。 涼音と苺花は同じクラスで、席は端っこと端っこで離れている。 土曜日までは一人で部活に向かい、帰りも一人だった涼音に、苺花が飛びついてくる。 「あー、やっぱり涼音の腕は落ち着くわー」 「はいはい」 ぎゅううっと腕に抱き着いてくる苺花。