「……友達って、男?」



「え、わかるの?」



「ああ……本当に野郎なんだ」
 



一叶は本を抱えなおして踵を返した。



涼音は答えてもらえず、慌てて後を追った。




「いっと、何でわかるのっ?」



「出て来た名前が俺とタスクだから。

女子の友達が出来たんなら麻菜(あさな)とか鹿の子(かのこ)とか女子の名前出てくんじゃないかと」