月下美人ー親友以上恋人未満は、運命じゃない二人ー【完】



「あ、そっか。何かお礼しますとか気にしてたもんね。あの人がいい人だよ」



「ああ。……それと、タスクみたいなことは繰り返したくないし、」



「………」



「何より今、私たちが危ない。主に命あたりが」



「……へ?」



「あれだ」




涼音が顎で示して見せた先にいたのは――





「……いっと?」
 



自習机の一席で、いつものにこにこ顔で涼音と苺花を迎えた一叶(いちと)だった。