月下美人ー親友以上恋人未満は、運命じゃない二人ー【完】



「そう、ですか?」
 



涼音が絶対に受けないという態度で返したので、青年の声が揺れる。



このくらいでそんな必要はないと思う。




「じゃあ、名前を教えてください。今度逢った時に、飲み物でもお返ししますから」
 



なおも青年は微笑みながらそう言う。




涼音と苺花はお互いを見た。



丁寧な人だなあとお互いの顔が言う。
 



涼音が答えた。




「春野苺花と、若月涼音です」



「はるのさんと……わかつき、りおさん?」