月下美人ー親友以上恋人未満は、運命じゃない二人ー【完】



「というかそもそも、そんな体調悪い中出歩いて大丈夫なんですか?」
 


涼音は不安を覚える。



道を歩くこともままならないのに。




青年は微かに首を傾げた。




「僕、いつもこうなんです。昔っから身体弱くて、迷惑かけてばかりで。

今日はここに来る用事があったから――連れて来てくれて、むしろ助かりました。

ありがとう」
 



律儀に深々と頭を下げられた。





「そうなんですか。……頑張ってるんですね」