月下美人ー親友以上恋人未満は、運命じゃない二人ー【完】



ここは、本は持ち込めない場所で、飲み物だけは許可されている。




苺花が自販機でミネラルウォーターを買ってきた。




「飲んでください」
 


青年が突っ伏す机に音を立てないように置く。




「すみません……」
 


顔を困らせる青年に、苺花が続ける。




「薬とかはないんですか?」



「さっき飲んだんですけど、まだ効いていないみたいで……」
 



青年の顔は青白い。