涼音は、腕に絡む苺花の指を解いた。




「苺花。私から話すこともあるけど、苺花に訊きたいことがあるんだ」
 



それでもやっぱり優しい響きの、ゆったりした涼音の声。
 



苺花は一度瞼を伏せてから、肯いた。