「苺花、落ち着いて。色々と説明するから。 麗音も、そんな顔するな」 ぎゅうっと腕に抱き着く苺花に優しく話しかける涼音。 麗音はそれが淋しい。 涼音が自分以外に優しいとかではなく。 その喋り方の余所余所しさと、怯えが拭えない声色。 けれど跳ねつけることの出来ない、涼音の強さ。 (――涼音は強いから) 誰も傷つけずに、自分だけが傷つく道を歩くことが出来てしまうのだろうか。