「ちょっと涼音! 何か涼音のがドラマっぽいんだけど⁉」 「そう? でも私は現状、家には問題ないから……」 「その分学校で問題抱えてるみたいになっちゃってんじゃん」 「なるほど。それもアリだな」 「いやねえよ」 「何なに? 楽しそうねえ」 ひょこっと居間から顔を覗かせた母と、その後ろに叔母がいる。 「わーっ、イケメンーっ」 「かっこいいねーっ」 「えっ、なになに? 涼音ちゃんの彼氏?」