「涼音の家族に。こんな遅くなっちゃったから」



「性格イケメンか」



「は?」



「いや、独り言。気にしなくていいよ。部活行ってたらこのくらい遅くなることはあるし」



「じゃ、じゃあ友達としてのご挨拶的な……」



「麗音ってほんとーに友達慣れしてないんだね」
 



両手をほわほわさせて口がほわほわしている麗音を見て、小さく一言。



麗音は、全く悪くないのに謝ると言った時より緊張している。